日焼け止めの有害性、肌への負担
「ハワイ州で、サンゴ礁への有害な成分を含む日焼け止めの販売を禁止」(2018.5.3.CNN)
先日、こんなニュースがありました。
有害とされる成分は、オキシベンゾンとオクチノキサート。
サンゴ礁に重大な被害をもたらす原因となっているということは、当然、人にも有害です。
肌に悪いだけでなく、ホルモン異常や、発癌性の危険まである怖い成分。
この成分の有害性は以前から知られていますが、
いまだに多くの日焼け止めやファンデーションに使用されているのも事実。
こうした日焼け止めで、肌を傷めているケースは少なくありません。
紫外線吸収剤でなく、紫外線散乱剤ならば安心というワケでもありません。
オーガニックやノンケミカルの日焼け止めも同じ、少しはマシという程度。
どんな日焼け止めを選んだところで、肌に良い日焼け止めなどありません。
そのうえ、合成界面活性剤や防腐剤もたっぷりと含まれていて、
最近は、テクスチャーを滑らかにするために、ナノ化されているものも多いので、危険性は一層増します。
日焼けによる肌の老化を防ぐための「日焼け止め」、
それが、逆に、
自分のバリア機能を壊し、肌荒れや、肌の老化の原因になっているなんてこともあります。
これでは、本末転倒。
日焼け止めを止める選択をする人もチラホラと出現してきました。
日焼け止めをやめると、肌力がアップしたという皮肉な結果につながります。
肌が健康になると、潤いを取り戻し、正常な肌バリアを形成、自分の力だけで、かなりの紫外線を防御できるようになります。
さまざまな害がある日焼け止めを、日常的に使い続けていいものか?
考え直す機会です。
日焼け止めって、本当に必要なの?
日本人の白肌信仰はとても根強いもの。
美意識が高い人ほど、日焼け止めをバッチリ塗って、白肌を守っています。
確かに、シミひとつない白肌、キレイですよね。
化粧品や美容関係者は、日焼け止めの使用をすすめる人達ばかり、
曇った日でも、家の中でも、塗るようにすすめています。
数時間おきに塗り直しもするように、ムラなく念入りにと・・・。
いつのまにか、すっかり紫外線は嫌われものです。
シミと老化の元凶、悪者として完全に洗脳されてしまった感も。
いまでは、外出時は、必ず日焼け止めを塗ることが常識。
でも、ちょっと待って?
あまりにも、過剰すぎませんか?
日焼け止めを、日常的に使う必要なんて、本当にあるのでしょうか?
ひと昔前は、日光浴は健康の元とされていました。
子供の頃、家の中でダラダラしていると、親に「外で遊びなさい」と叱られました。
日光浴をすると、免疫力があがり風邪をひかなくなり、
寝る子は育つといわれ、快眠の元でもあります。
そして何よりも、
成長期における骨の形成に、日光がとても大切な役割をしていることを、親達は知っていました。
オゾン層の破壊が問題化したころから、紫外線を有害だとする向きが加速、
今では、子供にも日焼け止めを塗る親が増えているそうですが、
問題は、子供だけではありません。
大人だって、特に骨の弱い女性にも日光浴は必要なのです。
【ビーサン跡がくっきり 足の日焼け】
日光浴は、すごく大切、老化も防ぐ?
・骨や歯の増強
・免疫力の増強
・抗がん作用
日光浴で得られる効果は、たくさんあります。
正確に言うと、紫外線の中でもB波。
B波を浴びることで、体内でつくられる「ビタミンD」
オゾン層が破壊された今でも、
このビタミンDが、私たちに人間にとって、すごく大切な栄養素であることは変わりません。
ビタミンDは、骨の強化、鬱病から癌予防まで、人の健康、心や脳にも大きく関わっています。
ビタミンDの欠乏は、記憶力や集中力の低下、脳への影響までわかっています。
自閉症、鬱病、不眠に悩む人は、日照不足も原因となっているよう。
日光に当たると元気になるのは、気のせいではなかったのですね。
最近はシミ予防ばかりに気を取られ、
紫外線は、人にとって大切な効果があることを、忘れかけていました。
だから紫外線を徹底ブロックしてはいけません、ほどほどにしないと。
しかも、適度な日光浴は、老化を防ぎます。
日焼けが老化を加速するように、日光不足もまた体を老化させます。
骨がボロボロなんて、とても危険です。
ビタミンDの不足や欠乏は、日焼けによるシミよりも深刻
最近、このビタミンD不足が問題になっています。
厚生省の調べでは、
日本人は、Dを除く各種ビタミン、タンパク質、ミネラル、脂質等、全ての栄養素を充分とっているのに、唯一カルシウムだけが不足しているということです。
ビタミンDは、カルシウムを吸収するために必要な栄養素。
この二つは、セットで考えないといけません。
ビタミンDが不足すると、
せっかく、小魚や牛乳、チーズなどカルシウムが豊富な食品を食べても、吸収されずに、尿として体外に出てしまいます。
その結果、カルシウム不足に陥ってしまうことも考えられます。
ビタミンDは、きのこや魚、卵の黄身などにも含まれてはいますが、
必要量の全てを、通常の食事だけからとるのは、かなり困難。
自炊中心でも、不足しがち。
【キクラゲと乾燥シイタケがトップ】
女性は閉経後から、歳をとるとともにカルシウムがどんどん不足していきます。
それなのに、過剰な紫外線防止やダイエットが、ビタミンD不足の原因になっているという指摘も。
美容を追求しすぎて、大切な健康を見失っては、ダメですね。
寝たきり老人は、平均寿命とともに増加、
骨粗しょう症で、寝たきりになる人は、年々増えています。
他人ごとではありません。
美白肌の寝たきり老人にならないように、
美容だけでなく総合的なアンチエイジングを心がけないと。
紫外線、B波の必要量は?
紫外線の必要量は、
手の甲くらいの面積に15分、
週に2,3回、日光に当たれば充分だ、なんて言う人もいますが、
実は、そんな簡単に言い切れるものではないようです。
現代女性の骨粗しょう症の発症からみて、日光浴不足は明らか。
特に、都会に住む現代人は、日光に当たっている皮膚と時間は、15分にも満たないかもしれません。
B波は、衣類やガラスを通しませんから、
顔を日焼け止めやファンデーションを塗ってしまうと、
露出部分の少ない冬などは、ぜんぜん日光に当たっていない、なんてこともありえそう。
北海道の人は、茨城つくばの3倍の日光浴が必要。
「独立行政法人国立環境研究所」が、ビタミンDを体内で生成するために必要な日照時間やその条件などをまとめてくれています。
こちらを参考に
http://www.nies.go.jp/whatsnew/2013/20130830/20130830.html
天気や季節、日陰や日向はもちろん、
北海道から沖縄といった緯度でも、紫外線の量は大きく異なりますから、
必要な時間、日に当たっていない人、あんがい多いと思います。
気をつけて。
日焼け止め、やめました
日焼け止めは、塗っても塗らなくてもダメージがある!
それならば、紫外線の有効性、ビタミンDの生成を優先しようと、
私は、もうかれこれ3〜4年前から、ほとんど日常生活では日焼け止めを塗っていません。
肌の調子も絶好調、
自前のバリア機能だけで、
ほとんど日焼けをしないし、日焼けしても直ぐにさめます。
問題は、野外でのスポーツ。
特にマリンスポーツ。
いくら日光浴が大切でも、
一度に大量に浴び過ぎることだけは避けないといけません。
UVカットのウエアや、帽子、多少、日焼け止めを使いながら、
無理のないように紫外線を浴びる量をコントロールします。
【シアバターベースのジークリーム】
肌を保護する働きのシアバターは、保湿はもちろん、天然の紫外線防止効果があります。
日焼け止めのように肌を傷めませんので、夏にも大活躍。
紫外線を浴びる前、浴びた後、どちらにも活用できます。
紫外線を浴びた後のケアは、しっかりと
前回のブログ
「飲む日焼け止めの仕組み、ニュートロックスサンとは?」にも書いたように、
紫外線を浴びた日は、抗酸化作用のある食品をきちんと食べることで活性酸素の酸化を防ぎます。
抗酸化作用がある成分、ポリフェノール、リコピン、ルチン、ビタミンEを含む食事をしっかりと。
デキてしまったシミには、ビタミンCが有効、こちらもたっぷりと摂るように。
【ローズヒップは、日焼け後のケアに最適】
日焼け止めをやめて、シミが増えたり問題が生じるかどうか、
今後の経過について、またブログで書きたいと思います。
脱日焼け止め&ノーファンデ!