癌になったらどうする?
肺がんを患っていた叔母が、
7月25日、亡くなりました。
2人に1人が癌になり、
そのうち、
3人に1人が癌で亡くなる時代、
誰にとっても他人ごとではありません。
今では、癌は不治の病ではなく、
早期発見で治るケースもあると言われていますが、
それでもやっぱり癌は、
告知や治療、精神的にも苦しく辛い病気です。
2015年、
咳が続いていた叔母は、
検査をしたところ「肺癌」と告知。
その時、まだ60歳半ば、
突然のことでした。
当初、
抗がん剤治療で癌を小さくしてから手術をする計画でしたが、
抗がん剤は全然効かず、結局、手術もできませんでした。
抗がん剤は、効果が無いばかりでなく、
叔母は、急激にヤセ細って、すっかり体力を失いました。
落胆していた、その直後、
絶好のタイミングで登場した、
期待の新薬「オプジーボ」。
まだまだ未知の薬でしたが、
オプジーボによる免疫治療を開始。(←その時のブログ)
二週に一度、
隔週の投与を最期まで続けました。
抗がん剤のように髪は抜けませんが、
この投薬治療も、かなりの疲労を伴うようで、
抗がん剤を止めても体力は戻ることなく、
だんだんと弱っていきました。
オプジーポ治療は、
完治を望むものではなく、
癌の増殖を抑える延命治療にすぎないものでしたが、
結果的に叔母にとって、
よかったのか、わるかったのか、
判りません。
夢の新薬と呼ばれた「オプジーボ」でしたが、
投与患者の半数に副作用もあり、
その効果は、5年生存までは至っていません。
私が叔母にすすめたオプジーボ治療、
もしかすると、
しない方がよかったのかも知れません。
充分な知識がない患者にとって、
治療方法の選択や、
治療の中止や変更、
限られた時間の中で、
判断することは本当に難しいこと。
手術、放射線治療、抗がん剤治療、
医師のすすめる標準治療から選択してしまいがちですが、
きっと化学治療以外にも、選択肢はあるはず。
少なくとも選択肢の中に、
「手術も治療もしない」という方法もあったはず。
「緩和ケア」だけを受けるという手もある。
その方が体力を失わず、
もう少し充実した最期の時を過ごせたのではないか、
あと一度くらいは、家族で旅行に行けたのではないか。
怖ろしいほど叔母の体力を奪った、
始めの抗がん剤治療には、
今なお、とても疑問が残っています。
癌と告知された時、
ステージや種類によっては、
積極的に治療をすることが、いいとは限りません。
何を選択しても結果論なのですが、
やっぱり後悔が残ります。
おばさん、さようなら。
オプジーボ、ダメだったね、ごめんね。
癌は予防から〜発がん性のあるものを避ける
癌になってしまったら、
どのような選択肢があるかくらいは、
予め知っておいた方がいい。
でも、その前に、
まずは癌にならないようにすること、
すごく大切です。
定期的な健診の前に、
生活習慣の改善を!
予防習慣はとっても大切です。
最近は、叔母のように、
煙草を吸わなくても、PM2.5などの公害で、
肺癌は増えているといいます。
空気や水の汚染は、深刻で、
なかなか避けることは難しい。
でも、
食品や日常品は、自分で安全な物を選べます。
中でも、
特に洗剤は危険なものです。
洗浄剤には、
発癌性やたくさんの有害成分が使われているから。
食器洗剤、
そして、
毎日、直接素肌に使う、
浴用石鹸と洗顔石鹸だけは、合成洗剤を使わないで。
ぜひ、本当に安全、良質なものを正しく選んでください。
叔母は、
「ジーザボン」の立ち上げの発端で、
石鹸つくりの名人でした。
もともと我が家では、
曾祖母のころから家庭で石鹸をつくっていましたが、
それは掃除や洗濯などに使うための廃油で作った雑用石鹸。
いつの頃からか叔母は、
オイルやハーブを研究しはじめ、
高価なオーガニックオイルをおしげなく使い、
驚くほど贅沢な美容石鹸を作るようになりました。
もう30年近く前の話になりますが、
叔母が色んな材料で作った何十種類もの石鹸を、
大きな籐カゴいっぱい、
山盛りにして持ってきた姿が、
昨日のことのように思い出されます。
その中でも、
オーガニックエキストラバージンオリーブオイル100%、
その石鹸の洗い上がりの素晴らしさには驚きました。
数日使っただけで、
自分の肌の艶とハリが、格段にアップするのです。
たかが石鹸、
それなのに、こんなにも肌の調子が変わるものかと、
毛穴の汚れだけでなく、目から鱗も落ちました。
石鹸の概念が変わった瞬間です。
それまで使っていた
高級ブランドのクレンジング剤など、とてもおよびません。
乾燥や肌荒れもなくなり、
どんどん透明感が増していきました。
「キレイな肌!」と、
アチコチで褒めていただくようになって、
あまりの嬉しさに、
何かと周囲の友人や知人、
大切な人へのギフトとして贈りました。
そうしたところ、本当に多くの方々に喜んでいただき、
次々といろんな方からご注文をいただくようになった、
それが、ジーサボンの始まりでした。
ずいぶん前からナチュラル志向だった叔母は、
市販の合成石鹸やクレンジング剤をとても嫌い、
癌になってからも、ずっと、
自宅で自分の使う石鹸を作っていました。
オーストラリアのエミューオイルの、
これが最後にもらった石鹸になりました。
叔母の孫が書いた絵をラベルにしてある。
ジーサボンでは、
動物性の油は使わないのが、モットーですが、
それでも叔母は、
さまざまな油脂や材料を手に入れては、
実験と試作を繰りかえしていました。
オイルの性質や組合せ、
栄養素を壊さない石けんの作り方、
本当にたくさんのことを教えてくれました。
あらためて、
私自身、家族、そして皆さんが、
癌になりませんように。
元気に生涯を過ごせますように、
強く強く願いながら、
これからも私たちは、
安全かつ美容効果の高い、
最高の石鹸を目指して作り続けます。