王家の石鹸『マルセイユ石鹸』 2. 誰も書かなかった本当の話

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      マルセイユ石けんの特徴と用途

     

    前回に引き続き、『マルセイユ石鹸』のはなし。

     

    王家の石鹸と呼ばれ、高級品だった『マルセイユ石鹸』、

    そのマルセイユ石鹸の原点は、
    主に家事用、洗濯用、浴用を目的として作られた釜焚き石鹸です。

     

    もちろん、洗顔もできますが、
    保湿や老化防止など、美容効果はありません。

     

    衛生的な生活、疾病の予防を目的とした、
    現代では、ごく普通の石鹸なのです。

     

    たとえ王家であっても、清潔を保つことが困難な時代、
    昔は、石鹸そのものが、貴重で贅沢なことだったんですよね。

     

    マルセイユ石鹸は、
    オリーブオイルでつくられたナチュラル石鹸ですから、
    合成石鹸によって、傷み乾燥した肌は、改善されますが、
    優れた美容効果は、特にありません。

     

    日本で、マルセイユ石鹸がブームとなった時、
    美容に関心の強い多くの現代女性が、
    物足りないと感じてしまったのは当然なのです。

     

    我が家では、マルセイユ石鹸類は、
    食器や布きんなどを洗ったり、
    肌着を洗う石鹸などとして大活躍しています。


    マルセイユ石鹸

     

     

      「マルセイユ石鹸」主原料、オリーブオイルのグレードは?

     

    マルセイユ石鹸の主原料は、オリーブオイル。

     

    でも、オリーブオイルと言っても様々、
    グレードによって大きな品質差があることは誰でも知っています。


    マルセイユ石鹸は、オリーブオイルが売りなのですから、
    どんなオリーブオイルが使われているのか、

    知りたいですよね。

     

    それなのに、原材料の品質や生産過程の情報開示、
    トレーサビリティーが求められる時代にも関わらず、
    使用しているオリーブオイルを明らかにしているメーカーはありません。


    オリーブオイルは、
    オレイン酸やビタミンを豊富に含んだ、人肌に最も適したオイル、
    刺激もほとんどなく、直ぐに肌に馴染みます。

     

    同じオリーブオイルでも、
    エキストラバージンオイル以外には、

    その栄養素はほとんど含まれていません。

     

    二番搾りのピュアオイルやサンサオイルや、
    さらに、その搾りカスを搾りに搾った食用規格外オイルには、
    オリーブオイルと言っても、栄養なんて微塵も含まれてないのです。

     

     

      マルセイユ石鹸の「釜焚き塩析製法」とは?

     

    石鹸は、原料の油だけでなく、
    製法によっても品質は大きく変わります。

     

    釜焚き石鹸

    【出典:マウリスファーブル社】


    伝統的「マルセイユ石鹸」は、釜焚き塩析石鹸です。
    ホットプロセス製法、加熱して塩析された石鹸です。

     

    マルセイユ石鹸の伝統的製法

    1.オリーブオイルに苛性ソーダを加え、ボコボコ、グラグラと長時間煮る。
    2.大量の海水(食塩水)を加えて、「石けん素地」と「グリセリン」を分離する。
    3.分離した「グリセリン」を取り除き、「石けん素地」だけを固め乾燥させる。


    マルセイユ石鹸の製法は、
    1の加熱によって、オイルの栄養素は壊され、
    2の塩析により、石鹸に含まれるグリセリンを取り除いてしまう製法です。


    もともと栄養の無いグレードのオイルならば、
    加熱によって、栄養素が壊されることの心配は無用ですが、
    塩析によって、保湿成分である天然グリセリンまでも取り除いてしまいます。


    マルセイユ石鹸が、コチコチで硬いのは、
    「天然グリセリン」を含まないからです。

    まさに、石のような石鹸。

     

    また、内容成分に、「グリセリン」と表記さている石鹸は、
    石鹸を作った後に、人工的に添加したグリセリンのことだからです。
    天然グリセリンとは別物です。


    グリセリンとは、
    石鹸を作る過程で、自然発生する副産物です。

     

    この天然グリセリンこそが、
    強い保湿効果をもたらす、最も優れた美肌成分です。

    グリセリンが、全てのスキンケア、化粧品に添加されているのは、そのためです。

     

    なぜ、それほど肌に有効なグリセリンを、わざわざ取り除いてしまうのか?
    当然、そんな疑問が生じますが、
    その理由は、おそらく以下の2つだと、私は考えています。

     

    1. 大量生産、大量流通、在庫管理のため
    2. グリセリンの別用途または転売のため

     

    一つめは、
    天然グリセリンは、その吸湿性、保湿力の高さから腐りやすい。
    グリセリンを抜いて、カラカラ、コチコチの石鹸に仕上げれば、
    大量生産、大量流通が可能になります。

     

    最盛期には、世界中の半分もの石鹸が、

    マルセイユで生産されていたというから、
    長距離の運搬、輸出、長期の在庫管理で、腐敗しないように、

    栄養とグリセリンを含まないコチコチ石鹸を作る必要があったのです。


    2つ目は、
    グリセリンは、とても用途の多い貴重品です。
    薬品、化粧品、食品に添加されるだけでなく、
    あらゆる物の保湿剤に利用されています。

     

    中でも、グリセリンは兵器製造にも利用されていたというから、
    これが、グリセリンを必要とした最大の理由だったと思われます。

     

    兵器

     

     

      マルセイユ石鹸、もう一つの黒い歴史

     

    フランスは、
    国際戦争、国内紛争、植民地抗争、
    数多くの革命や長期戦争の歴史を持つ国です。

     

    フランスで、石鹸産業が発展した理由には、
    石鹸が、戦士たちの不衛生な環境や、
    疫病の流行を阻止する必需品だっただけでなく、
    石鹸製造は、おそらく軍需産業のひとつだったからです。

     

    莫大な戦費に苦しみ、
    多くの工場や製造所の縮小が余儀なくされる戦時中にあっても、
    マルセイユでは、石鹸製造所は守られてきました。

     

    オリーブオイルを鹸化する時にできるグリセリンが、
    兵器の製造、ダイナマイトの起爆剤に大切なものだった、と、
    以前、なにかの歴史書で読んだ記憶があります。

     

    グリセリンは、
    オリーブオイルのものが、とりわけ良質といわれています。


    ルイ14世が、
    オリーブオイルにこだわったこと、
    熟した果実の使用に限ったことなど、

    加熱石鹸であれば、こだわる必要のないことですから、
    兵器用グリセリン製造であれば、王令の内容にも、納得できます。

     

    フランス海軍と王室との結びつきも強かったと歴史にあります。

     

    マルセイユ石鹸博物館が、
    フランス海軍の兵器倉庫に作られたこと、

    マルセイユのすぐ側には、
    フランス最大の軍港、トゥーロン港があること、

    いろいろな事実関係が繋がり、
    合点がいくと思いませんか。


    ヨーロッパの旅は、
    歴史に思いを馳せると、
    いっそう面白くなります、ね。

     

     

    トゥーロン

     

    トゥーロン港は、

    軍艦が何艘も浮かび、
    物々しさを感じるも、
    その傍らには、
    クイーンエリザベス号はじめ、
    そうそうたる大型豪華客船が寄港する。

     

    様々な光景が混在した何とも不思議な港。

     

    海岸沿いには、
    ヨットやクルーザーが並ぶマリーナエリア、
    ブイヤベース等を食べさせるレストランが軒を連ね、
    リゾート感が漂っていました。


    夏場は、
    隠れ家的な避暑地として人気急上昇中という「トゥーロン」。

     

    明るい南仏ムードを感じながらも、
    ニースなどのセレブ感がないところが私好み、

    一歩中へ入ると、幅の狭い路地、
    庶民の生活の匂いがプンプンする。


    できれば数日滞在して散策してみたいところでした。

     

     

     「ジーサボン」は、新鮮な美肌成分がたっぷり

     

    ジーサボンは、新鮮な美肌成分をたっぷり内包した石鹸、

    マルセイユ石鹸とは大きく違います。

     

    その違いの理由は、

     

    ・エキストラバージンオリーブオイルだけを主原料としていること
    ・栄養素を破壊しないように、加熱しないコールドプロセス製法、
    ・無塩析でグリセリンをそのまま残していること
    ・新鮮であるということ

     

    ジーサボンが使うオリーブオイルは、
    全てエキストラバージンオリーブオイルだけです。

     

    その栄養素を熱で壊さないように、
    非加熱で石鹸にする「コールドプロセス製法」。

    製造過程で自然発生する貴重な天然グリセリンを内包、
    そのため、洗浄だけでなく、強い保湿力を併せ持った石鹸です。

     

    栄養とグリセリンをたっぷり含んでいるので、

    生鮮品と同様、酸化や腐敗、カビの発生など、変質しますが、
    原料の段階から防腐剤等の保存料は、一切使用いたしません。


    ジーサボンは、全て作りたての新鮮な石鹸をお届けしています。

     

    オリーブ石鹸

    ジーサボン

     

    ジーサボンのご愛用者は、
    マルセイユ石鹸、
    シリアのアレッポ石鹸、
    イスラエルのガミラ石鹸などなど、
    名の知れた石鹸や多くのナチュラルスキンケア製品を、

    いろいろとお試しになってきた方がほとんどです。

     

    有名ブランドや、高価な石鹸をお使いになった後に、
    私たち小さな会社の石鹸をご愛用してくださる、
    その理由は、

    コールドプロセスの素晴らしさをご存じの方々、
    本物のナチュラルスキンケアを求めていらっしゃるからに他なりません。


    ご愛用の皆様には、深く感謝するとともに、
    それを励みに、

    これからも、正真正銘、

    本物のナチュラルスキンケア製品作りを追求してまいります。

     

    トゥーロン

     

     

     

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