『マルセイユ石鹸』 3. 舶来石鹸から国産石鹸へ

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      短くて浅い、日本の石鹸の歴史

     

    マルセイユ石鹸は、

    1300年の歴史と伝統がありますが、
    日本での石鹸製造は、

    1873年(明治6年)に始まり、
    わずか、たったの150年の歴史しかありません。

     

    幕末、来日したフランス人がマルセイユ石鹸で手洗いするのを見て、

    真似して作ったのが始まり。


    初期の国産石鹸の原材料は、

    牛の脂身・煙草の茎・食塩、
    オリーブオイル原料のマルセイユ石鹸に比べてかなりの粗悪品。

     

    その後、ヤシ油・アザラシ油・落花生油に、
    香料さらに蜂蜜やバニラといったものを使用するようになりますが、
    それでも、まだまだ粗末な石鹸でした。

     

    でも、そんな粗末な石鹸でも、
    一般庶民が、石鹸を洗顔や入浴に使えるようになるのは、
    1900年代以降、明治後半から大正時代にかけてのこと。

     

    しかも、それもつかの間、
    第二次世界大戦が始まると、
    石鹸は、再び庶民の生活から消えてしまいます。

     

    戦争が終わってからも、庶民の生活は苦しく、
    しばらくすると、
    今度は、大量に作れる安い合成洗剤が主流になります。

     

    時代の流れを鑑みると、
    日本人は、石鹸をごくわずかな間しか使っていないんですね。

     

    日本の石鹸の歴史は、すごく浅い歴史なんです。

     

    本場ヨーロッパとは違って、
    本物の天然石鹸を知っている人は少なく、
    石鹸の良し悪しも判らないまま、
    合成洗剤の時代へと突入してしまったのです。

     

     

    横浜

     


      石鹸発祥の地は、ここ横浜だった

     

    石鹸が日本に入ってきたのは、
    1853年、黒船来航後、
    横須賀浦賀に渡来したポルトガル船やスペイン船により伝わったといわれています。


    石鹸の語源は、
    イタリアの地名「サボナ」ですが、
    フランス語で「サボン」となり、
    日本では、
    ポルトガル語の「シャボン」という呼称で広まりました。


    石鹸を「シャボン」、
    舶来物の石鹸を「マルセル石鹸」と呼んでいたようです。

     

    横浜の歴史

    黒船来航で開国に進んでいく中、
    幕府が、造船技術を学ぶために、フランスの協力を仰ぎます。

     

    その時に、フランス人技師たちが、
    作業後にマルセル石鹸で手を洗う様子を見て、
    いとも簡単に汚れが落ちるのに驚いたのが、

    初の国産石鹸をつくった、堤磯右衛門という人。

     

    マルセイユ石鹸を知った堤磯右衛門は、

    実家のある横浜磯子村で石鹸製造に取り組み、
    1873年に完成、

    日本で初めての石鹸が誕生します。


    奇しくも石鹸製造は、横浜が発祥の地だったのですね。

     

    私が、よく車で通る道に、こんな板碑がありました。
    長年、目にも止まらず、気がつきませんでした。

     

    横浜市大病院の裏手、横浜橋商店街の近く、三吉劇場の隣、

    こんな近くに日本初の石鹸製造所があったのですね。

     

     

    石鹸発祥の地

    【石鹸発祥の地:南区万世町 石鹸製造所跡】

     

    [碑文]
     −堤磯右衛門石鹸製造所跡−

     

     堤磯右衛門は、磯子村の村役人を務める旧家の出身で、
    明治初期の横浜の実業家でした。

     

    磯右衛門は、明治六年(1873)三月、
    横浜三吉町四丁目(現:南区万世町二丁目二十五番地付近)で、
    日本最初の石鹸製造所を創業、
    同年七月洗濯石鹸、翌年には化粧石鹸の製造に成功しました。

     

    明治十年(1877)
    第一回内国勧業博覧会で、磯右衛門の石鹸は花紋賞を受賞しました。


    その後、香港・上海へも輸出され、明治十年代の前半に石鹸製造事業は最盛期を迎えました。

     

    明治二十三年(1890)
    「時事新報」主催の優良国産石鹸の大衆投票で第一位になりましたが、全国的な不況のなかで経営規模を縮小せざるをえませんでした。


    翌年創業者の磯右衛門が死去、その二年後の明治二十六年(1893)ついに廃業にいたりました。

     

    磯右衛門SAVON
    【磯右衛門SAVONの復刻版】

     

    この「磯右ヱ門SAVON」は、
    1989年に開催された横浜博覧会のときに、当時を再現した復刻版。

     

    横浜開港資料館に残る磯右衛門石けんの型をもとにして作った石鹸。
    パッケージは、堤家が所蔵していた当時のラベルをもとにデザインされています。

     

    歴史を感じさせるレトロ感が横浜らしく、
    マリンタワーなど観光客の集まる売店で、お土産用として販売されています。

     

    製造は東京の玉の肌石鹸株式会社に依頼した商品で、
    内容成分は、
    石けん素地、香料、ハチミツ、酸化チタン、酸化鉄、エチドロン酸、EDTA-4Na、水

    パッケージは、とても素敵なのに、
    石鹸そのものには、こだわっていない、

    原料の油脂の表記のない石けん素地で大量生産した石鹸。

     

     

    日本初の国産石鹸製造の成功から、
    わずか20年で、創業者、堤磯右衛門が病死。

     

    たった一代で廃業、

    石鹸工場は跡形もありませんが、
    彼の教えを受けた職人たちは、全国に散り、
    花王、資生堂、ライオンなど、
    多くの石鹸関連企業に石鹸製造技術が伝わったといいます。

     


    石鹸の美容効果の話は、興味深々でも、
    石鹸の歴史には、あまり興味ないという人も多いと思うのですが、
    調べてみると、けっこう面白い。


    この石鹸製造の成功から、
    我が国の近代化粧品工業史が築かれていきます。

     

    明治の企業家たちによって、
    化学技術の躍進とともに大企業へと急成長していくのです。

     

     

      合成洗浄剤の大量生産、大量販売に大成功した花王

     

    男たちの経営

    【城山三郎著:男たちの経営】

     

    私が学生時代、30年も昔ですが、

    大好きな城山三郎さんの一冊、
    「男たちの経営」を思い出しました。


    花王の創業者、長瀬富郎氏が、
    石鹸職人の村田氏とともに、石鹸開発に取組み、
    成功していくまでの経営を書いた企業小説です。

     

    昭和45年に発刊された、
    大企業「花王」の実名実録小説。


    今さらながら、花王の経営というのは、本当にすごい!


    「健康エコナ」の発がん問題、
    「ヘルシア」の肝障害問題、
    花王が買収したカネボウの「美白化粧品による白斑事件」、
    こうした多くの不祥事で、大勢の被害者を出しても、
    巨大企業、花王はビクともしません!


    高額なテレビCMを大量に流し続けながらも、
    圧倒的な高収益体質の優良企業として、
    ずーっと成長を続けています。


    戦後、安くて便利な合成洗剤の大量販売で、
    日本人の生活が、清潔で衛生的な生活に一変したのは、
    花王のおかげだといっても過言ではありません。


    でも、時代は変わりました。
    もう、合成石鹸はイヤ。


    これからは、
    なるべく不自然なものは使いたくありません。

     

    合成化学製品の安くて便利な生活に、
    私たちは、慣れ親しんでしまいましたが、
    自然製法で作った天然石鹸が、
    健康と肌に良いことに気がつきました。


    私たちは、
    出来ることから変えていく、
    自然で良質な生活が、
    人にとって一番大切だと思うから。

     

    そして、私たちと同じように感じている方々に、

    私たちがつくる石けんを届けます。

     

     

      肌に使うものだけでも、本物の「天然石鹸」を

     

    洗濯洗剤、食器洗剤、掃除用洗剤、
    シャンプー、リンス、ボディーソープ、
    フェイスソープ、クレンジング剤、歯磨き粉、
    今では、何から何まで、全て合成洗剤です。

     

    合成界面活性剤を基材に、
    何年経っても品質が変わらないほど添加されている保存料、
    脳にも害がある強く香る合成香料、

    漂白剤や着色料などなど、アトピーの原因や、
    発がん性や危険性がある成分が含まれている製品もたくさんあります。


    まずは、せめて直接皮膚に使うものだけでも、
    合成石鹸ではなく、天然石鹸に変えてみませんか。

     

    オリーブ石鹸

     

    ジープロダクツ

     

    ジーサボンの主原料は、エキストラバージンオリーブオイル。
    オーガニック原料使用、徹底的に化学成分を排除した、完全無添加の石鹸です。


    合成石鹸とは全く違う、
    肌を乾燥させる心配はありません。
    エキストラバージンオリーブオイルの成分で、洗うほど潤います。

     

    しっとりとした素晴らしい洗い上がり、
    継続的な使用で健康な美しい素肌に甦ります。

     

    金沢自然公園

    【源氏蛍の生息する川辺で水浴びする白鷺】

     

    ジーサボンの工房「カナリヤ・ラボ」は、
    横浜の風致地区、野鳥保護区として指定され、
    自然動物公園、植物園の傍ら、
    鎌倉に続く山懐にあり、
    三方を海に臨む自然に恵まれた土地にあります。

     

     

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